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zoom RSS 艦これ  最果ての地・・・ブイン提督戦いの記録 第1話 「着任!!ブイン基地」(1-1〜1-4まで)

<<   作成日時 : 2017/02/15 00:11   >>

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※自分のプレイ日記に多分に脚色(独自設定)を加えたSS風小説モドキです。こんなの艦これじゃねえとか言う人は回れ右してください。 

2016年某日ブイン基地-提督執務室‐


他津哉提督「つ〜かここに来てもう3年か・・・」

そこそこに伸びた髭にボサボサ頭、ヨレたシャツに下は一応海軍指定の軍服を着ては居るがこの青年が海軍大将であるとはだれも気付かないだろう。なにせ階級章を始めその身分を示すものはポケットに入れているか自分のデスクに突っ込んでるかの二択だからだ。

武蔵「うん?どうした提督よ?手が止まっているぞ?」

このどう見ても海軍大将・・・提督に見えない青年の背中に凛とした声がかけられる。彼が振り向くとそこには銀髪のツインテールに銀縁眼鏡をかけたキリッとした野性的な美女がいた。彼女の名は「武蔵」かの有名な大和型戦艦の2番艦の艦娘だ。

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艦娘とは今から70年以上前の、かの大戦で戦った艦の魂が現代に蘇った姿だ。どう言う訳か女性としてしかこの世には顕現していない。そこら辺は周知の事実だが改めて追記しておく。

他津哉提督「ああ、資料整理してたら昔の資料見つけてな・・・」

彼が頭をボリボリしながら整理していた棚の中から―重要―と書かれた数枚の資料を取りデスクへと戻りそれを複雑な表情をしながら広げる。


轟沈リスト

雷 海域3-2での戦いにおいて大破轟沈

電 海域2-3での戦いにおいて大破轟沈

北上 海域 2-3にて大破轟沈


武蔵「そうか・・・教えてくれないか?私が着任する前の・・・おまえっ・・・ではなくこの鎮守府・・・基地について・・・」

他津哉提督「ああ?そうだな・・・じゃあ俺の着任から話すか・・・。」

椅子にドカっと腰掛け溜息をつきながら目頭をグイッとつまむと彼は言葉を選ぶようにして語り出した。


4年前―2013年9月ブイン基地前―

他津哉提督「地図によるとそろそろ見えて来る筈なんだがなぁ・・・」

海軍の士官服に着られている感のある青年、年は20代の中頃か中肉中背これと言った特徴の無い平均的な日本男児が自分よりも大きいリュックを背負い、両手には唐草模様の包みを持ってフラフラしている。

他津哉提督「あ〜いたいた。君が叢雲か?」

そして目的の人物と施設をなんとか確認する。日本を出て何とか海千山千を超えてたどり着いたのは着任の際に連れて来られた立派な赤煉瓦とは違い、まるで廃校にでもなった学校のような建物だった・・・。その門の前にボケーっと突っ立てる少女が見える髪の色は特徴的なブルーに瞳の色は赤・・・どうやら彼女のようだ。


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他津哉提督「ああ・・・ま、頑張るさ・・・ところで他の人員は?」

叢雲「居るわけ無いでしょ?何言ってんのよ?ここら一帯は無人地帯よ?説明受けたでしょ?」

他津哉提督「うわぁ・・・マジかぁ・・・マジでこんなとこで戦えと・・・。」

叢雲「そうよ。この最果ての地ブイン基地があんたの着任地なのよ。現実受け止めたらさっさと準備しなさい!!」

他津哉提督「了解っと・・・取りあえず司令部に連絡取りたいんだが・・・執務室まで案内してくれるか?」

叢雲「・・・分かったわ・・・付いて来て」


提督執務室


他津哉提督「お、意外と通信設備はしっかりしてんな・・・注文通りPCも設置されてんな・・・。」

叢雲「わ・た・し・が!!準備したの!!感謝しなさい!!」

他津哉提督「へいへいありがとうございますぅ〜wwwww」

叢雲「あんたねぇ・・・酸素魚雷ぶつけるわよ!!」

他津哉提督「いきなりな挨拶だな・・・二人しか居ない同僚なんだよろしく頼むぜ?」

叢雲「わぁ〜ってるわよ!!それで?まずはどうすんのっ!?司令官!?」

他津哉提督「ああ、まずはトラックの友軍に連絡を取りたい。一応こちら方面の総合司令部があるからな・・・。」

叢雲「了解・・・っと・・・繋いだわ。」

インカムを付けて通信設備のキーボードをカタカタ操作する叢雲すぐに司令部へと繋がったようだ・・・少し居住まいをを正すが正面のディスプレイには何も出ず砂嵐が広がるばかりだった・・・。

他津哉提督「こちらブイン基地、新米少佐、他津哉提督です。トラック基地司令部聞こえますか〜?」

叢雲「〜っ!!・・・っ!?」

声だけ既に聞こえるとジェスチャーと小声で叢雲が言っているので慌てて着任の報告を行う。

トラック元帥「ああ、通信状態は良好だ・・・どうやら無事に着いたようだな・・・君を含め数名の提督から着任の報告を受けている。」

他津哉提督「数名・・・全員ではないのですか?やはり・・・こちら方面にはかなりの数の提督が居ると聞いたのですが・・・。」

トラック元帥「うむ・・・佐世保から出た人員の内辿り着いたのは君の乗船した船とショートランドに着いたもののみだ・・・やはりこちらからでも護衛を出せれば・・・。」

心苦しいのか元帥の声が少し声がくぐもったように聞こえてくる。

他津哉提督「ま、しょうがないですよ・・・そもそも俺みたいな奴に護衛は勿体無いでしょうし・・・むしろ佐世保から途中までの護衛が付いたのも僥倖でしたよ・・・。噂の大和も見せて貰えましたね。」

冗談めかして言う若人に対して壮年の声も幾分か和らいだように聞こえてくる。

トラック元帥「そう言ってくれると助かるが・・・設備は最低限のものしか手配出来ずにすまない。戦果によって資源を含め支給はされるのだが・・・それとこちらから多少は融通が出来る・・・必要なものがあれば言いたまえ。」

他津哉提督「はい・・・感謝致します閣下・・・それで人員はやはり・・・?」

トラック元帥「うむ・・・。残念ながら人材はどこも不足していてな・・・やはり本土の4鎮守府に主力は集結している。幸いにもそちらに配備された叢雲は本土より先に赴任してもらったが以降は彼女と一緒に任務に当たってもらうことになる。詳しくは作戦指令書を見ながら説明を受けてくれ。何か質問は?」

他津哉提督「いえ・・・了解です・・・では失礼致します。」

トラック元帥「ああ・・・ではな・・・貴君の働きに期待する。」

ピッと音がしてディスプレイが真っ黒になるその瞬間に一気に力が抜けて思わず執務室のパイプ椅子に背を預けてダレてしまう。

他津哉提督「ふぅ・・・悪い人じゃねえんだがなぁ・・・。」

本土で連行された際に赤煉瓦で彼の前に連れて来られた時やここまでの道中での会話を思い出し苦笑しながら頭をボリボリかく。

叢雲「はぁ・・・あんたねえ・・・ま、良いわ。取りあえずこれを見てもらうわ。」

呆れ顔でそんな様子を見つつこの執務室の数少ない調度品?の段ボール箱をゴソゴソし出して何かのファイルを取りだす表には赤字でマル秘と記されていた。

他津哉提督「提督の指示の出し方マニュアル?」

叢雲「そうよ。あんたでもこの春そして夏に行われた大規模作戦は知ってるわよね?」

当然よね?みたいな無言の圧力に若干気圧されながら、そう言えばそんなニュースをネットで見たのを思い出していた。

他津哉提督「ああ、深海棲艦の拠点を叩いたらしいな。」

叢雲「そう、その時の経験談や日ごろの鎮守府での行動を本国の提督たちがまとめた指南書よ。」

他津哉提督「設備は・・・色々あるみたいだな・・・工廠か・・・まずはそこに・・・って・・・セクハラは許されないが艦載機のチェックや艤装へのお触りや事故は許されるぅ〜?なんだそりゃ?」

叢雲「ま、色々あるんでしょ・・・さ、案内するわ・・・こっちよ」



提督執務室(現在)

武蔵「お前の最初の相棒が叢雲なのは知っていたが・・・当時はこんなボロ屋だった・・・のか?いや私が着任した時も酷かったがこれほどでは無かった気が・・・。」

当時の集合写真を感慨深げに見ながら他津哉提督を見る。写真は複数の艦娘と中央に提督が写っている写真だ。その背景は今の施設とは似ても似つかないボロ小屋が建っている。

他津哉提督「そりゃそうだ。陸奥が来た時に戦艦級艦娘のために若干改装してな・・・それに第二海域制圧を記念して上司に褒美をやるって言われて基地の拡張頼んだんだよ。」

武蔵「なるほどな・・・だが思い出すな・・・あの急きょ作った感じの戦艦の寮は・・・。」



4年前―工廠―

叢雲「そうね・・・後は出撃口だけなんだけど・・・ってあんた!!何してんのよ!?」

他津哉提督「あ?挨拶だよ挨拶。よろしくな妖精さん。」

妖精さん「・・・コクリ。」

叢雲「慣れてるわね・・・。」

他津哉提督「まあな・・・さて大体基地内はこんなもんか?なら今日はもう待機だ。」

叢雲「待機って・・・第2次警戒じゃなくて?」

他津哉提督「ああ・・・現有戦力が君しか居ない以上やれる事も限られる・・・それよりも明日の日の高い時から叩いた方が効率が良い。」

叢雲「・・・分かったわ・・・。何かあったら執務室の警報かもしくは内線で1番で私に繋がるから・・・では失礼するわ!!」

他津哉提督「ああ、案内ご苦労!!明日から頼むぞ!!叢雲!!」

叢雲「っ!?ふんっ!!任せなさいっ!!」

不敵な笑みなのかそれとも引きつった笑いなのか分からないがニヤリとしながら工廠を出る叢雲。その背をこれまたニヤリと見守る提督の姿があった。



翌日提督執務室

他津哉提督「では・・・頼むぞ!!叢雲!!正面海域をまずは解放する!!可能なら敵艦の情報収集も忘れるな!!」

叢雲「ふふっ。いよいよ戦場ね!!叢雲出るわ!!」

叢雲が出撃口に立つと彼女に艤装が装着されていく!!背中と足そして頭部にそれぞれ装備が完了すると、最後に手に杖のような槍のような得物を持ち海上を滑るように出撃した。

他津哉提督「叢雲!!聞こえてるか?」

執務室の昨日叢雲が使っていた機械・・・通信施設の一部を弄りながら数秒遅れの音声が入り、次に映像が映る。

叢雲「ええっ!!良好よ!!今のところ周囲に敵影なし!!このまま行くわ!!」

周囲は一面の青、海の青と空の青だ。映像は叢雲視点で送られてくる。正確に言えば叢雲の艤装に”居る”妖精さんの力によるものだ。そこら辺の理屈は未だによく分からないがとにかくそう言うものらしい。

他津哉提督「ああ・・・あくまで初陣だ!!無理はするな!!」

叢雲「分かっているわ!!・・・来たわ!!見えてる?」

他津哉提督「ああ、こちらでも確認した・・・しかしデカイな・・・これで駆逐艦なのか?」

叢雲「そうよっ!!こいつらはイ級!!雑魚よ!!」

12.7cm砲を構え掃射!!対してイ級の方も口のような部分を開き砲を放つ。後に分かる事だがそれは5インチ砲なのだが、その砲撃を叢雲はギリギリのところで回避。正確には外れたのだが細かい所はこの際良いだろう。

叢雲「邪魔よ!!沈みなさい!!」

叢雲はさらにそのまま接近しつつ腕に装備した魚雷を発射・・・爆炎に包まれながらイ級の断末魔の叫び声が上がり爆炎が晴れるとそこには無傷の叢雲が・・・。

叢雲「損傷は無し・・・次!!このまま行くわよ!!いいわね!?」

他津哉提督「ああ、周辺の警戒は怠るな!!」

叢雲「と〜ぜん・・・ん?何か来るわ!?」

他津哉提督「新手の深海棲艦かっ!?」

動揺する提督だが、そこに叢雲からの通信と少し遅れて映像が入るそこに居たのは・・・。

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叢雲「違うわ・・・新人よ・・・どうする?」

他津哉提督「駆逐艦若葉・・・?分かった!?叢雲!!若葉を連れて帰投しろ!!」

叢雲「りょ〜かい!!行くわよ!?若葉!!」

若葉「大丈夫だ。」


提督執務室

他津哉提督「駆逐艦若葉か・・・よろしく頼む!!と、言いたいがあんなとこで何をしていた?」

若葉「分からない・・・ただ戦闘音が聞こえて急行した・・・。」

他津哉提督「じゃあお前は所属は無いのか?」

若葉「ああ。」

他津哉提督「叢雲?どう言う事だ?」

叢雲「私も横須賀の鎮守府近海で拾われたから・・・ただ漂流していたり建造されたり艦娘にも色々あるのよ。」

若葉「私は何をすればいい?」

他津哉提督「んじゃあこのまま出撃かな?叢雲の補給が終わり次第よろしく頼む」

若葉「了解した」

そしてその後に叢雲と若葉の2名により1-1海域を突破、解放し基地周辺の敵艦を一掃する事に成功した。その後1-2、1-3海域を解放、突破し、多くの仲間と邂逅する。

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叢雲「提督!!神通さんを発見したわっ!?どうする!?」

他津哉提督「ん?分かった!帰還してくれ!!」

交信が終わり数十分後には駆け足気味の叢雲が姿を現す。

叢雲「連れてきたわよ!!しれ・・・っ提督!!」

他津哉提督「ああ・・・御苦労さん。それで・・・」

神通「はい・・・軽巡洋・・・神通です。」

エンジ色のセーラー服のような衣装の少女が叢雲に続いて提督の部屋へと入室した。彼女は軽巡洋艦の神通・・・川内型軽巡洋艦の2番艦だ。

他津哉提督「君が・・・神通か・・・良かった。こんなに早く会えるとは幸先がいいな」

神通をマジマジと見ながら手元の書類を確認する提督。さすがに居心地が悪い神通は上目遣いで提督を見ながら困惑顔をしている。心なしか少し頬も赤く染まっている。

神通「えっ?え?あの提督?それはいったいどう言う?」

他津哉提督「ああ・・・実はここブイン基地は見てもらったように基地として機能して日が浅い・・・そこで大本営からいくつかの指示があってな・・・そこに君たち川内型の3人を確保するようにあってな。」

神通「私たち姉妹を・・・ですか?」

他津哉提督「そうだ。そしてこの基地は現状では軽巡は2人目だ。そこで・・・叢雲!!天龍呼んで来てくれ。」

叢雲「了解・・・少し待ちなさい!!」

他津哉提督「今聞いてもらった通りだ。この基地には現在君を入れて軽巡2駆逐7と言った具合だ・・・。」

神通「はい・・・あの重巡洋艦以上の方は・・・?」

他津哉提督「残念ながら現在は居ない・・・よって君ともう一人の軽巡である・・・」

バタン!!と、ドアが乱暴に開き眼帯を付けた少女が執務室に入ってくる。その後ろには二人の少女も付いてくる。

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天龍「俺さまの出番って訳だ!!よろしくな!!」

神通「あなたが・・・?天龍型の?」

天龍「ああ・・・1番艦天龍だ!!よろしく頼むぜ!!華の二水戦さんよ!!」

神通「ええ・・・ですが提督・・・私の練度は・・・」

他津哉提督「ああ・・・分かっている君のLvは1、天龍も着任したてでLvは5だ。叢雲が一番高くてLv10・・・。だが、それでも・・・これ以上撤退は避けたいと考えている。」

神通「撤退続き・・・なんですか?」

叢雲「まあ・・・その・・・敵の主力に接敵出来てないのよ・・・おまけに敵に空母が・・・ね・・・。」

神通「空母・・・ですか・・・。なるほど・・・。」

天龍「だから俺とお前で駆逐のチビどもを守る!!そしてすかさず!!」

神通&叢雲「魚雷で決める!!」

他津哉提督「そうするしか無いんだが・・・せめてこちらも空母が居ればなぁ・・・」

叢雲「それなんだけど提督実は・・・」

そこで天龍と一緒に入室してきた二人が騒ぎだす。今回の戦闘で入渠していた二人で駆逐艦満潮と荒潮だ。

満潮「見たのよっ!!遠征の時に深海側と違う艦載機を見たわ・・・多分九九艦爆・・・」

荒潮「私たちを援護してくれたような動きだったわ〜もしかしてあの海域に誰かいるのかもぉ?」

他津哉提督「ならなぜその艦娘は出て来ないんだ?満潮?荒潮?」

満潮「はんっ!!疑うって言うの!!荒潮!!あんたからも言ってやりなさい!!」

荒潮「ちゃんと見たわ〜。信用されてないのかしらぁ?」

他津哉提督「う〜ん・・・分からん!!取りあえず飯にするか・・・叢雲!!若葉たちは?」

叢雲「基地前で演習展開中よ。メンバーは五月雨、三日月、黒潮ね・・・」

他津哉提督「よし!!全員帰投させろ!!んじゃあ俺は台所行くから。あと叢雲書類整理頼むわ!!」

叢雲「あのねえ・・・あんたの使ってるノートPC私あんまり使えないんだけど?」

他津哉提督「そうだったな・・・近いうちにパソコン教室だなぁ・・こりゃ。あと今日は金曜だしカレーだからな。」

天龍「お!?そうか・・・カレーは2回目だな!!」

満潮「私たちは初ね・・・ま、あんまり期待してないけどね。」

荒潮「あらぁ〜?もしかして提督さんはお料理出来る人なの〜?」

他津哉提督「ま、家事全般をやっていたからな料理や炊事洗濯は得意だぞ?」

神通「えっ!?提督が・・・そのような・・・え?」

他津哉提督「ま、今は男女平等とか言う時代だからなぁ・・・君らの時代じゃ考えられない事もあるだろ・・・ちょうど良いからランチを取りながらミーティングでもしよう。」

神通「みーてぃんぐ?」

満潮「らんち?」

叢雲「あんたねえ・・・艦娘は戦闘以外の一般教養はそのほとんどは太平洋戦争以前のものなんだから・・・カタカナ英語なんて・・・ああっ!!もう」

他津哉提督「そうなのか?旧帝国海軍って英語は必修だったんじゃねえのか?」

叢雲「人間はそうでも艦娘は違うのよ!!そもそも私だって横須賀で少し習っただけだし・・・。」

神通「あの・・・提督?太平洋戦争とは・・・?それは・・・もしかして・・・」

他津哉提督「ああ、そうか君たちは知らなったな・・・君たちが戦いそして昔に日本が敗れた戦争の名だよ・・・」

艦娘たち「!?」

他津哉提督「希望者が居ればその内講義するぞ・・・歴史は得意だったんでね?」

神通「分かり・・・ました。」

満潮&荒潮「・・・。」

叢雲「提督っ!!!良いかしらっ!?」

他津哉提督「却下。『何かを気にして戦えない』では困るからな・・・。じゃあ何かあったら給食室に来てくれ」

バタンとドアが閉じられ執務室に嫌な沈黙が訪れる。最初にポツリと呟いたのは天龍だった。

天龍「・・・ま、向き合う必要は有るけどよ・・・」

満潮「士気がダダ下がりじゃない!!何考えてんのかしら!!あいつは!?」

ガチャ――

提督が出て少し間が空いて入れ違うように駆逐艦若葉が提督室(校長室)へと駆け込んでくる。

若葉「戻ったぞ!!それと提督は居るか?漂流していた艦娘を発見した!!三日月たちが今見てる。」

叢雲「漂流!?了解っと・・・放送室に誰か詰めてるの?」

荒潮「誰も居ないわね〜。」

叢雲「じゃあ秘書艦権限で漂流者を保健室へ運んで!!あいつには今から私が言ってくる!!神通さんは満潮・荒潮と待機してて下さい。天龍さん・・・は?」

神通「もう出て行ってしまいましたよ?おそらく漂流者のところに・・・」

叢雲「助かるわ!!じゃあこの場お願いしますね!?」

その後、カレーの仕込みをしつつ、書類にハンコを押している所を叢雲に捕まり提督は再び提督室(校長室)へと戻る事になったそこで出会う新たな艦娘は・・・。

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名取「あの・・・助けて頂いてありがとうございます!!名取といいます。ご迷惑をおかけしないように、が、頑張ります!」

他津哉提督「名取・・・え〜と軽巡洋艦だな?」

他津哉提督は艦娘リストと呼ばれるファイルで確認しながら名取を一瞥する。神通とは違い純粋なセーラー服に近い上着に朱色のミニスカート腕には14cm単装砲を持っている。背中の艤装は少しくたびれている感じで焦げ付いた箇所も見受けられる。

名取「はい・・・そのぉ・・・ここもいっぱいなんでしょうか?」

名取は他津哉提督のその視線にビクビクしながら震える声で尋ねる。

他津哉提督「いっぱい?どう言う事だ?」

名取「はい。前に救出された鎮守府は補給に整備と食料は頂けたのですが・・・。」

そこで何か思い当ったのか天龍が割り込んで言う。

天龍「まさか!!空きが無いから追い出されたって訳か?解体申請しなかったのかよ?」

 基地または泊地に辿りつけた艦娘には選択肢が何個か存在する。もちろん所属するのが一番良いのだが様々な都合で所属が出来ない場合は他の基地へと移籍と言う場合がある。
 ただし、この移籍とは自分で移籍先を探すと言うとんでもない無理難題でほとんどは艤装を解体し、記憶や軍務について特別措置を施し封印すると言うものを選ぶ。つまりは一般人に戻れると言う仕組みだ。実際、艤装を外した状態の艦娘はその能力を大きく制限されもはや普通の少女に戻ると言ってもいいくらいになるからだ。艤装が無くなると完全に普通の少女になると言う。

名取「お姉ちゃん達とまた会いたくて・・・ここもダメならすぐに・・・」

そう、大概の本国に近い提督たちは邂逅(ドロップ)の簡単な艦娘は他の鎮守府に出向させるのを基本としているのだが、その際にぞんざいに扱われる事も多いのだ。そして次の鎮守府を目指す際に深海棲艦に襲われ漂流する場合も多々ある。まさに目の前の名取はその例だ。

他津哉提督「いやいや待て待て!!うちの基地には軽巡は君で3人目だ是非この基地に所属してくれ!!」

名取「良いんですか?本当に?」

他津哉提督「ああ、うちは弱小基地だからな!!戦力は一人でも多い方が良い!!君の姉妹艦についても探索は行うつもりだ?どうだろうか?」

名取「はい・・・はいっ!!よろしくお願いしますぅ・・・」パタン

極度の緊張から解放されたのかその場にヘタリ込んでしまう名取。このまま気絶してしまいそうな感じだが、提督はそんなのお構いなしで即座に現状を計算し出す。

他津哉提督「よし・・・軽巡が3人・・・行けるな!!これなら行ける!!」

叢雲「そう上手く行くかしら?」

他津哉提督「ああ、ギリギリ行ける!!天龍!!神通と名取の指導を頼む!!」

天龍「合点だ!!あと五月雨と若葉も借りていいか?」

他津哉提督「それが最適なんだな?」

天龍「ああっ!!もちろんだ!!」

他津哉提督「よし・・・じゃあ取りあえず飯にしよう!!名取、君の艤装は工廠に置いて来てくれ。妖精さんにメンテして貰う。それが終わったら神通と名取の歓迎会兼食事会だ!!強制全員参加だ!!後で放送かける!!」

叢雲「必要無いでしょ?五月雨たちも合流したし今この部屋に居るメンバーが全員よ?」

他津哉提督「そうか・・・じゃあ俺は仕込みに戻るか・・・神通と名取の部屋割どうするかな・・・旧校舎・・・じゃなくて寮のだが・・・」

名取「そう言えばここって学び舎・・・ですよね?」

神通「ええ・・・なんか昔に遠目で見たものに似ていますね。」

他津哉提督「ああ・・・そうだな。じゃあそこら辺も含めて色々現状を話し合おうか。」

ランチルーム(給食室)

他津哉提督「じゃあ・・・いただきますっと・・・ふむ・・・。」

神通「ああ・・・懐かしい匂いですね・・・直接食べるのは初めてですけど」

天龍「これが中々旨いんだよなぁ・・・(´〜`)モグモグ」

名取「いただきます・・・あっ・・・これがカレーなんですね。」

若葉「うむ・・・旨いぞ!!司令官!!」

叢雲「少し先週のとは違うわね?」

他津哉提督「ガランマサランとナツメグそれと他の香料の比率を変えたんだよ・・・イマイチだなぁ・・・」

三日月「そんな事ありません!!司令官!!美味しいです!!」

他津哉提督「そうか・・・ありがとな・・・さて皆!!食事しながら聞いてくれ。昨日、今日合流した者も多いから現状を話したいと思う。」

天龍「おう!!」

他津哉提督「この基地が動いて既に1週間弱、叢雲と若葉以外にはこの基地の事について話して無かったからな。ここで改めてこのブイン基地の状況について話たいと思う。それと君達と深海勢についてもな?」

神通「はい・・・。」

満潮「もぐもぐ・・・ふぉれで!!ふぁんで、ふぉふぉは学校なのよっ¡?」(それで!!なんでここは学校なのよ?)

他津哉提督「口に入ったまま喋らない・・・全く・・・だがここは目を瞑ろう。まず、ここは約30年前に作られたものらしい。元々はとある組織(NGO)がこの地域の為に作ったものだったらしい・・・が、つい数カ月前に放棄されたものを日本国防軍が接収し、ここの司令として俺を置いた。」

叢雲「数ヶ月前・・・ど〜りで私が来た時にも少し埃が積もってた程度だったわけね・・・。」

他津哉提督「突然現れた深海勢に現代兵器は通用せず。国連軍は撤退を続け、結果独断で核を使用した同盟国アメリカは上陸こそは防げたのだが国土の3割が人の住める場所では無くなった。日本も主要な軍港は襲撃され、もはやこれまでと思ったその時、突如日本の海域を中心に謎の少女達が現れ深海勢を撃退・・・これが君たちとのファーストコンタクト・・・らしいぞ?」

叢雲「その辺りはこれを読んでもらえると分かるわ。」

叢雲が数枚の資料をホチキスで止めた資料を艦娘たちに配って行く。

天龍「メススの娘艦?」

他津哉提督「あぁ・・・そうか・・・読み方は左から読むように・・・」

神通「あ・・・本当・・・艦娘のススメ・・・どうしてこのような奇妙な配置に?」

他津哉提督「あ〜・・・うむ・・・歴史の流れでそうなったんだ・・・君らの戦った時代から軽く60年経ってるからな」

名取「な、なるほどぉ・・・少し読みづらいけど頑張りますね!!」

満潮「あ〜っもう・・・読みづらいったらありゃしないわ!!これじゃ!」

叢雲「ま、仕方ないわね・・・こればっかりはねえ」

荒潮「読み辛いわ〜司令読んでぇ〜♪」

他津哉提督「ま、頑張って習得してくれとしか言えんわな・・・それに後々必要になるしな」(戦後に必須だろうしな)

三日月「司令官・・・つまり私たちは深海棲艦の出現とほぼ同時に現れた・・・と?」

他津哉提督「ま、そう言う事だな」(大本営・・・本部横須賀の話だとそうなってるな)

三日月「そして私たちに残っている戦う術と記憶はその・・・60年前の戦いのものだと・・・」

神通「私たちの艦としての記憶と・・・敗北の記憶はその時の・・・」

他津哉提督「そう言う事だ。今、三日月が読んだのは序章の2ページ目までだな・・・さすがミカだな!!」

三日月「そんな・・・司令官・・・褒めすぎです。それにそのセリフは3年後くらいに言うべきだと思いますよ?」

他津哉提督「そうか・・・こりゃ一本取られたな〜HAHAHA!!」

叢雲「なぁ〜に訳分からない話してんのよ!!」

天龍「そうだぜ!!つまりオレ達はまた国や人を守って戦えって事だろ!?」

神通「そのようですね・・・それも今度の相手は鬼畜米帝ではなく本物の物の怪・・・また戦えるのなら・・・わたしは・・・。」

名取「私はお姉ちゃん達と再会するために頑張ります!!」

他津哉提督「まだ疑問は多いと思うが・・・今は周辺海域の確保をしつつこのブイン周辺の安全を確保したい・・・一応近くに伯地があるが、そこもまだここよりマシな程度だ!!基本的には孤立無援!!つまり、おまえ達の力だけが頼みの綱だ!!よろしく頼む!!」

艦娘たち「はいっ!!」

他津哉提督「さて・・・じゃあ飯も食い終わった奴も出て来たみたいだし・・・叢雲!!頼む!!」

叢雲「了解っと・・・。」カタカタ、ターン!!

叢雲が手元のタブレットPCのキーボードを叩きながら正面の大型液晶ディスプレイに現在攻略中の海域1-4の上空から撮影した映像が出現する。

神通「提督!!こっ・・・これはっ!!」

他津哉提督「ああ・・・これは衛星からの映像を俺の私物の57インチのアクオスに・・・って言っても分からんか・・・」

神通「はい・・・すいません・・・凄いのは分かりますけど・・・」

名取「ふえぇ〜これって・・・活動写真?でしょうか?」

目をパチパチさせながらディスプレイをマジマジと見る名取。

他津哉提督「映画・・・か・・・ま、近いものだと思うよ。目が少し慣れないかも知れないが勘弁してくれ・・・さて、叢雲?」

叢雲「はいはい了解っと・・・。現在この海域1-4に対し我が艦隊は3回の攻撃を敢行しています。1戦目は駆逐艦6隻による威力偵察を行いましたが、この地点に展開する空母型以降ヲ級と呼称するこの個体に私を含めた他2隻が中破及び大破の為に撤退。」

他津哉提督「この時はヲ級の存在を知らなかったからなぁ・・・。」

三日月「私たちの初陣でしたね・・・。」

叢雲「そして2戦目。ここで軽巡の天龍さんが合流してくれたので私は旗艦を交代、この時はヌ級からの空爆で駆逐艦2隻が中破、撤退。」

他津哉提督「ま、そんな感じで神通と合流したのが3戦目の撤退時って訳だ・・・」

神通「なるほど・・・そうでしたか・・・その提督・・・この戦い制空圏を放棄なさるおつもりですか?」

他津哉提督「・・・現状そうせざるを得ないな・・・満潮と荒潮の話では戦闘海域近海で空母の影を見たと聞いたのだが・・・。」

満潮「探索した方がいいと思うのだけど!?」

叢雲「私もそうは思うけど・・・資材がね・・・。」

他津哉提督「やっぱ先立つモノが無いかぁ・・・。」

収支報告書及び本部からの備蓄輸送計画書そして妖精さんによる資源増産装置の報告書を見ながら言う。ちなみに資源増産装置は3分間で少しづつ増産し一定数に達すると増産が止まる。基地の規模などが大きくなればこの装置も比例するらしいがテクノロジーは一切不明であるらしい。

天龍「なに染みったれた事言ってるんだよ・・・しっかり頼むぜ提督〜?」

他津哉提督「ああ。そうだな・・・それで満潮、荒潮の案を検討したいんだが・・・どう思う神通、名取?」

神通「え?その・・・ここでは私は新人ですし・・・」

名取「私もですよぉ・・・そんな大事な方針をいきなり」

他津哉提督「だからこそ・・・だ。現状を見た上で余計な先入観の無い二人の意見を聞きたい。頼めないか?」

名取「そそそそ、そんなぁ・・・そのぉ・・・神通さん?」

オロオロして神通に助けを求める名取。実際この決断は今後のこのブイン基地を決定づける判断だったので責任は重大だったと後に彼女は話している。

神通「はい・・・提督。今この場で決めろ・・・と言う事でよろしいんですか?」

そして同じく声は少しオドオドしながらもその目はしっかりと提督を見据え改めて確認を取る。これも後に分かる事だが少し提督を試していたらしい。

他津哉提督「ああ、ただあくまで参考にするだけだ。決定は俺がする。あくまで二人の中立的な意見を聞きたいだけだ。」

神通「なら私は・・・このまま制空を捨ててでも突撃した方が良いかと思います。信用しない訳ではありません・・・ですが、不確かな情報を元に時間をかければ深海棲艦に反抗の機会を与える事になります。幸いこの3回の戦いで敵に対してもそれなりの損害を与えていると思われます。なのでここが勝機かと。」

他津哉提督「なるほど・・・さすがは聞きしに勝る二水戦の旗艦は伊達では無いようだな。」

神通「提督・・・その・・・私の事をどこまで・・・」

他津哉提督「記録で知る限りの事は知ってるさ・・・」

神通「そう・・・ですか。私達は歴史上の扱いされているんですよね・・・この時代では」

他津哉提督「ああ・・・俺としては過去の英雄と会っている気分だよ。それで名取はどうかな?」

名取「わ…わたしは!!空母の方を見かけたのならそちらを優先したいです!!実はこの基地に漂着する前に私も九九艦爆の援護を受けたんです・・・それに私よりも火力のある砲撃も・・・もしかして・・・この基地の近くには私みたいな艦娘がいる可能性があると思うんです。さっきの満潮ちゃんや荒潮ちゃんの言う事私は信憑性あると思います。」

他津哉提督「なるほど・・・良く分かった。では・・・基本は神通の案の通りに1-4を攻略で行くしかないな・・・。友軍が居れば海域を解放後にゆっくり探す事も可能な筈だ。」

名取・満潮・荒潮「・・・」

他津哉提督「だ・が、同時に今回は索敵も密にしていこう・・・幸い電探を1つ作成出来た。満潮!!」

満潮「なによっ!!」

他津哉提督「索敵を任せる!!味方が居るって言うんなら探して来い!!」

満潮「え?それって・・・?」

他津哉提督「友軍との邂逅を許可する!!叢雲補助してやれ!!」

叢雲「あんたねぇ・・・簡単に・・・了解よ!!私も気になってたし・・・。」

他津哉提督「それと・・・そうだな・・・連れて来たら特別ボーナス出してやる!!」

満潮「忘れないでよ!!・・・で?『ぼーなす』って何?」

他津哉提督「あ〜そうか・・・えっと・・・特別褒章だ!!」

満潮「いいわ!!勲章でも何でも用意してなさい!!」

その後は今後の演習や訓練などの日程の確認や周辺海域の哨戒の当番などを決めた。なお雑務や書類仕事さらには家事全般は提督への一任となった・・・。この辺境ブイン基地で一番手が空いてるのが提督と言う悲しい現実が待っていたのだ。

他津哉提督「う〜ん・・・それなんだが・・・本当に俺がやるのか?」

叢雲「仕方ないでしょ・・・多数決よ?た・す・う・け・つ♪」

満潮「実際にそれしか出来ないんだからしっかりなさいな♪」

珍しくニヤニヤして言う叢雲と満潮。

荒潮「あらら〜満潮ちゃんがご機嫌ね〜!!」

黒潮「司令は〜ん諦めぇな?」

他津哉提督「いや・・・洗濯も俺なのは一向に構わんのだが・・・お前らの下着どうすんだ?」

艦娘一同「あ・・・。」

他津哉提督「いや正直、叢雲や満潮のはどうでも良いんだ・・・だが―叢雲&満潮「なっ!?」

そう言って軽巡3人を見る彼女たち3人の容姿は若く見て中学3年生以上少なくとも普通に見れば高校生くらいの少女の年齢に見えるのだ。もっとも彼女たちに年齢と言う概念は無いのかも知れないが・・・。そして案の定真っ先に噛みつくのが・・・。

叢雲&満潮「ぬぁんですってぇ〜〜!!」

黒潮「ほらほら二人とも抑えてぇな?な?」

五月雨「二人とも抑えて・・・いたっ!!痛い〜」

三日月「五月雨さん!!大丈夫ですか!?」

と、駆逐艦たちが戯れている間に肝心の軽巡3人を見る提督。目で『で?どうすんのよ?おまえら?』みたいな視線を向けられ3人は三者三様の照れ方をしていた。

神通「た・・・確かに・・・恥ずかしい・・・です。」

名取「あわわわ・・・が、頑張りましゅ!!」

天龍「お、おう・・・俺は気にしねえけどな・・・いや、ほんとだぞ///」

先ほどまでの凛々しい目つきとは裏腹に神通は目を泳がせ顔は真っ赤に、名取はさらに慌てて目が回って自分が何を言ってるのか分って無い状態になっており、天龍も頬をポリポリと掻きながらチラッと提督を見ると顔を真っ赤にしていた。後に姉妹艦の龍田に『なぁ〜んで写真撮っておいてくれなかったんですか?提督ぅ〜?』と言われたりするのだがそれはまた別の話だ。

他津哉提督「その・・・昔は艦でも今は女子なわけだし・・・なぁ?」

この提督、妙に落ち着き払って居るように見えるが内心はバクバクだ。所詮は25歳の若造、恋愛経験もそこそこ更にその先の経験は無いと言うヘタレDTだ。なので当然このようなしどろもどろな状態にもなる。その緊張した状態に助け船を出したのは意外にも叢雲と満潮を静かにさせた残りの駆逐艦の面々だった。

三日月「その・・・教えて頂ければ私たちが・・・。」

荒潮「やりますよぉ〜?ふふふ〜」

五月雨「が、頑張ります!!」

黒潮「これは腕の見せ所やね!?」

この基地では意外と常識のあるメンツがやる気を見せている。そしてこの状況は渡りに船、矢継ぎ早に指示を出しつつ軽巡3人娘から視線をそらす。

他津哉提督「そうか・・・じゃあ洗濯機の使い方と洗剤と柔軟剤とか色々教えるから後で提督室まで来てくれ!!」

4人「りょうか〜い!!」


現在―ブイン基地執務室―

武蔵「はっはっはっはっはっ・・・なるほどなるほど歴戦の提督殿も最初は大変だったわけだ。」

他津哉提督「うっせぇ・・・本当に最初の一年は大変だったんだよ・・・てかお前だって居ただろ!!着任して2カ月弱で着任したんだからよ」

武蔵「まあな・・・てっきりどんな立派な基地に派遣されるかと思って来たらいきなり実戦・・・そしてお前に助けられたのだからな・・・。」

他津哉提督「今思い出しても・・・お前はメンドイ奴だったよなぁ〜?」

武蔵「何を言うっ・・・お前が・・・提督が私の提督に足るかを確認していただけだ///」

コンコン―。二人の会話に割って入るようにノックが聞こえ提督の返事も待たずにドアが開く。大体このような事をする艦娘は初期から基地に居た者か、もしくは彼女だ。

陸奥「あらあら?二人でな〜にイチャ付いてるのかしら?」

彼女は長門型2番艦の陸奥。世界にその名を知られるビッグ7に数えられる戦艦・・・の艦娘だ。

他津哉提督「ああ、陸奥か?ってもうこんな時間か・・・それで?結果は?」

作戦指令書EO3-5と書かれた書類とデスクのノートPCで海域データを起動して確認する。

陸奥「全て滞りなく・・・よ。EO海域3通称3-5海域今月も防衛&迎撃に成功したわ・・・あの子(北方姫)と遊ぶの大変なのよねぇ。あ、これ報告書よ」

書類を渡され即座に目を通す提督。そして、それを見ると陸奥に確認を取る。

他津哉提督「はいはい・・・っと・・・大井と木曽が中破か・・・他4隻は損害軽微・・・陸奥?」

陸奥「なにかしら?」

他津哉提督「明石に瑞鶴と翔鶴の艤装のチェックを厳にと通達!!瑞鶴は気付いてないかしてないかの確認を、あと翔鶴は少しの損害なら遠慮する可能性がある・・・だから―」

陸奥「少し強めに言うように?でしょ?大丈夫・・・手配済みよ?それで?私の事は心配してくれないのかしら?」

画像


他津哉提督「お前なら問題無く帰ってくるだろ・・・てかその恰好・・・それで出たのか?」

さりげなく提督のそばでクルっと1回転して今現在の艤装・・・もとい浴衣姿の陸奥。とても海戦帰りとは思えないフローラルな香りまでしてくるからコイツの女子力凄まじいなと内心思う提督だったりする。

陸奥「仕方ないでしょ?上からのお達しなんだから・・・文句言いたいのは私の方よ〜♪」

他津哉提督「違いない・・・そうだ。ついでに陸奥も聞いてくか?昔話をさ」

陸奥「昔話?」

武蔵「ああ、着任当時の事を聞いていたのだ。」

陸奥「あぁ・・・なるほどね・・・良いわ!!私も聞かせてもらうわ。」

他津哉提督「ならちょうどいい昼間作ったアップルパイがそろそろ冷えて良い感じだ。この間貰った金剛の紅茶もあるし、休憩にしようか。」

陸奥「あらあら〜相変わらず私たちの提督は女の子みたいに準備が良いわね〜」

執務室の椅子を一つ持ってくるとテーブルの上の書類をどかしてスペースを作る。

武蔵「私はどちらかと言えば大福と茶が良いのだが・・・お前がどうしてもと言うのなら・・・」

色々ぶつくさ言いながら武蔵も席に着く。執務室は地味に広く色々なものが雑多に置かれている。二人が着いたテーブルも提督が秘書やその日手伝う艦娘に手料理を振る舞うように設置されたものだ。

陸奥「あらあら?そんな様子じゃこの人の嫁は務まらないわよ?武蔵?」

武蔵「なんだとっ!!だが私とてお前と同じコイツの嫁だ!!」

そう、言い忘れていたが二人の薬指にはキチンと指輪、つまりケッコンカッコカリの証が付けられている。この提督色々あって現在は嫁が9人も居るのだが、筆頭は最初にケッコンしたこの二人となっている。

他津哉提督「はぁ・・・相変わらず仲が良いねえ・・・お前さんらは・・・そうだ話の続きだったな・・・」

提督お手製のアップルパイ(生地から作った)を皿に切り分けながら席に着く。対面では武蔵がティーポットから紅茶を3人分注いでいる。すると素早く陸奥が提督の隣に移動し抱きつく。

陸奥「ええ、お願い。ア・ナ・タ」ギュっ

他津哉提督「へいへいっと・・・あと抱きつくな・・・動きづらいから。」(相変わらず胸デカイなぁ・・・)

武蔵「なぁっ!!陸奥!!提督〜〜〜!!」

この基地では割とこんな事が多い。もっとも女性陣が違う場合も多いのだが・・・主にビスマルクと山城、榛名と扶桑などがこう言うパターンが多いんだよなぁ・・・とか思いながら過去を振り返る提督だった。


第2話「合流!!ブイン基地」(1-4〜2-3まで)へ続く


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艦これ  最果ての地・・・ブイン提督戦いの記録 第1話 「着任!!ブイン基地」(1-1〜1-4まで) 徒然日記Mk-V/BIGLOBEウェブリブログ
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